心理学

庭木の剪定は「1/f ゆらぎ(エフぶんの1ゆらぎ)」を求めて

定作業が好きです

モチノキ

剪定(せんてい)って何のこと?と言う方もおられるでしょう。

庭木の伸びた枝を切ることです。

そんなこと好きな人いるんですか?

いるんですな、これが。福左右衛門は自分の髪の毛が伸びているより木の枝が伸び放題になっている方が気持ち悪かったりします。

「変わってるー?」

自分でもそう思います 😉 。

「どこがいいの?」

どの枝を切り落とし、どの枝を残すか一瞬一瞬判断し、樹形を整える作業が好きなのです。

「面倒くさそー?」

面倒だけれどもただの単純作業ではなく、一本一本生えてる枝は違うのでそれを生かすかを判断し、樹形を整えるところがおもしろみかな。

切るか、残すか一瞬にして判断しないと、いつまでたってもこの作業は終わりません。

乱暴であばれた枝を切り落とし、素直でおとなしい枝の成長を予想しながら何度も何度も作業を繰り返すわけです。

人間社会をコントロールするのと同じなわけ。

乱暴者は切る。出る杭は打つ (笑)

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刈り込みハサミを使うのではなく剪定はさみ一本でやります。こんなハサミです。

刈り込みハサミや電動刈り込みバリカンでやれば楽なのにと言われそうですね。

したのような道具ですね。

生垣やツツジの刈り込みなどは使いますが、極力使わないようにしてます。

刈り込みハサミ

「1/fゆらぎ」を求めて

何でわざわざ面倒な事をするのかって。

「1/fゆらぎ」を求めているからです。

また、わけのわからないことを言い出したとお思いでしょうが、もう少しお付き合いください。

1/fゆらぎとは自然環境にある心地よさのことです。

炎の揺れ、木漏れ日、蛍の光、自然な山並みなど規則性があるが不規則な動きや形状のことです。

自然の山並みはめちゃくちゃにうねっているようだけれど、どこか規則性があります。山並みを眺めて怒り出す人はいません。心が落ち着きます。

ブルトーザーで造成していくつも山を造ってもそれは単なる盛り土でしかなく、心落ち着くことはありません。

人工のものはどこか落ち着かないけど、自然が造ったものは美しく心が和らぎます。

剪定もはるべく自然に近い形にしてあげて、葉っぱ一枚一枚がゆらゆらと揺れる味わいを出そうとします。

これが剪定です。これが「1/fゆらぎ」を求めているわけなのです。

刈り込みハサミで刈り込むと葉っぱを半分に裁断してまったり、強い枝が残って揺れなくなってしまいます。

細い枝を残すと、一枚一枚が風に揺れて心地よさ、心が和んできます。

仕上がった時の心地よさな刈り込みハサミで刈ったのとは満足度が違います。

樹形が整い、葉っぱが風を受けて揺れる、これを眺めるのがとても気持ちいいわけですな。

「単なる自己満足!」

言われなくてもわかっています。

剪定前 剪定後

でも私にとってはとても重要です。

なぜなら、ブログ名が「風が福左右衛門」ですから。

風は高気圧と低気圧の高低差に流れます(吹きます)。

世の中も風が吹くときは差があるときですね。

自民党があまり長く政権をとっていたので、民主党に風が吹いたことがありました。今は吹き返して自民党ですが、政治の世界では風がよく吹きます。

会社でも慎重派と改革派が対立すると風が吹きます。

新聞を開くとあちこちの組織で風が吹き荒れているのが見えてきます。

しかし、組織内に全く風が無い「無風」というのもいただけません。

ある程度の風が吹いては止み、また吹くという木々を揺らすそよ風が吹いていると組織の状態が良いようです。

いわゆる「1/fゆらぎ」の状態です。

来週の休日も「1/fゆらぎ」を求めて剪定するぞー。

オオムラサキ

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