心理学

人間には発達段階が存在する Part1

本当のことですから捨て鉢で書きます

本社でオーナーの訓示を二時間受けてきた。

定期的に月1回ないし2回はこの儀式があるんです。

ここ2、3か月前からは同僚(女性)と二人で本社を訪問してい2時間以上みっちです。

車で本社からの帰りに同僚がボソッとつぶやきました。

「人間って段階がありますよね?今日つくづく思いました」と。

人間に興味があって5年以上あれやこれやの本を読んでいるので「段階」とか「レベル」があることは確信しているので即座に大きくうなずきました。

「施設長がオーナーから怒られていても眠くなるっと言ってた意味が今日わかりました」

「わかってくれたの。そのことがわかってくれただけで本社へ行った甲斐があったよ」と私。

「5回目でやっとわかりました。怒られた内容まったく頭に入ってきませんね」

「そう!そう!」「あっ危ない!」

あまりにも大きくうなずいたものですから、ハンドルを握っている手が大きく揺れ、蛇行運転をしてしまいました。

ところで、ブログにこんな危ないこと書いちゃって大丈夫?という内容ですけど、日々おきる現実の出来事と本に書いてある理論がどうリンクしているかを解き明かそうとするのがこのブログの本望ですから、本当のことを捨て鉢で書いちゃいます。

ケン・ウィルバーのインテグラル理論から

発達段階を示すものにはピアジェやエリクソンの研究がありますが、アメリカの思想家ケン・ウィルバーのインテグラル理論に以前はまったことがあるので思い出しながら整理していきたいと思います。

利己的段階→体制順応型段階→職人型段階→目的達成型段階→相対主義的段階→統合者の六つに人間の行動理論を分類しています。

なんだか、分かるような分からないような語句が並んでいますが、もう少し詳しく説明します。

1.利己的段階

自分の欲求を満足することを最優先する段階。

社会の規範やモラルを面倒くさいものと考えたり、他人や自分の属さない組織は利用するだけ利用するといった思考回路で、その辺りの不合理を指摘すると自己防衛に走って、逆ギレをする。

2.体制順応型段階

社会や文化や組織が決めた規則、規範、役割、規範に応えることを最優先する段階。

社会や組織の実力者、年長者、上司の期待や気持ちに応えることが「できる人間」と考え、その枠からはみ出ない。

3.職人型段階(前記合理性段階)

自分の役割を認識し独自の考えが打ち出せる段階。

自分の持っている知識や経験に絶対の自身を持つ。そして、自分の持っている領域に探究心をもちいつも挑戦している。

4.目的達成主義者(後期合理性段階)

合理的精神をもち、世の中を探求し自分の考えに吸収していこうとする段階。

世の中にある不合理なことも冒険心と創造性を持ち、目的を設定して挑めば必ず解決ると科学的思考をもっている。

5.相対主義的段階(前期インテグラル段階)

「常識」や「前提」を問い直す思考をもった段階。

「ずっとこれでやってきた」とか「このやり方が一番合理的だ」といった考えに縛られず盲点を発見したり軽視されてきた考えに立ち戻ったりできる。

6.統合者(後期インテグラル段階)

多様な存在が相互に影響しあっていることが認識できている段階。

善と悪は元をたどると一緒、黒は白があるから黒のように対極性の統合を理解し、巨視的な思考と時間の作用や文化といったものも認識したうえで統合的に思考している。

発達段階は勉強ができることとは別

ごく大雑把ですがこんな分類です。

この発達段階は勉強ができる、良い大学を出たとはまるっきり違うのがおわかりでしょうか。

医者や弁護士でも利己的段階の人はいますし、警察官や検事、役人はほとんど2番目の体制順応型の人たちです。大学は出ていなくても職人型段階や目的達成主義者の人はたくさんいます。

さて、冒頭に出てきたオーナーは間違いなく利己的段階なのです。

このことについては私は前からわかっていました。

でも何も説明していない同僚も理解し始めたということは、世の中の組織・人間関係は勉強がデキる人、おカネを持っている人、だけが偉いわけじゃないということが、感覚として誰もが理解ることを証明しています。

こんなこと書いている、あなたはどの段階?と聞かれそうですね。

5段階目の相対主義的段階に手がかかったくらいでかなと勝手に思ってますけど。

段階に差がありすぎると怒られていても、まともに取り合わなくなります。

皆さんはどうでしょうか?

次回part2をお楽しみに。

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