心理学

人間には発達段階が存在する Part7

発達とは自己中心性が減少していくこと

人間の発達段階を過去6回にわたって見てきました。

なぜ、発達段階が必要なの?上位へ行っても幸せになれるわけじゃなさそうだし何故上昇したがるのでしょうか?

そこには宇宙の摂理があるようです。

ケン・ウィルバーは次のようにいっています。

進化とはエゴ中心性が連続的に減少すること

 

発達はいかにエゴ中心的な考えを取り除いていくにかかっていると言えます。

3歳くらいの子供はエゴ中心的です。

しかし、エゴ中心的な考えで行動しているわけはありません。

エゴ中心的な考え以外の選択肢がないのです。

子供は自分の世界と自分以外の世界の区別がつかないということです。

いろいろな選択肢があるにも関わらずエゴ中心的な考えでしか行動できない大人とは違います。

我々大人は、エゴ中心性をいかに克服していくかが、発達をしていくために肝要です。

ケン・ウィルバーは宇宙における主な闘いは

進化 VS エゴ中心性

だと言ってます。

発達は宇宙の摂理

ちょっとわかりにくいですね。

勝手気ままな動きをする原子。原子が結合すると分子ですが、分子は原子同士がお互い身を寄せ合った状態なわけですから前のような身勝手はできなくなります。

つまりエゴが抑えこまれたわけです。

いや、抑えこまれたのではなく進化したわけですからエゴな行動をとることにさよならしたのかもしれません。

これが原子より分子のほうが発達段階がた高いという意味です。

次は分子より細胞のほうがエゴ中心的な要素を克服して安定してきたといえます。でもまだ、顕微鏡でみるとチョコチョコ動いてます。

細胞よりアメーバのほうがさらにエゴ中心的では生物っぽくなります。

アメーバよりミジンコ、ミジンコよりメダカ、メダカよりカエルと進化するほどエゴ中心性、身勝手な動きは少なくなってきます。

エゴ中心性が薄れるとは「進化する」ということです。

このことをウィルバーは「進化VSエゴ中心性」と表現したのです。

個々の段階、各所で闘いは見られますが総体では進化が勝利していっています。

もうこの闘いは宇宙の摂理というか宿命というしか言うほかないでしょう。

さて、人間はどうでしょう。

身体的には人間は動物頂点を極めたとは決して言えないでしょう。

かつて人間は空を飛ぶ動物をうらやんでいた。

鋭い牙と爪を持つ動物をうらやんでいた。

相手を倒すことのできる毒を持つ動物をうらやんでいた。

身を守るための硬い甲羅を持つ動物をうらやんでいた。

きりがないです。

身体的には劣等生、本当に弱い動物でした。人間は。

ではなぜ今日の地球を支配してしまったのか。

もう想像がつくとおもいますが、頭脳が進化したからです。

人間は他の動物とは違った進化の方法を選択したわけです。

それは大脳新皮質を大脳に被せた時から始まっています。

大脳新皮質を備えたわけですから今度はその中身、使い方を進化させねばなりません。

それが発達段階だと思うのです。

発達は宇宙、自然界の摂理・法則ですからもう何もいうことはありません。それしかないのです。

 

とりあえずこの発達段階を連続的に書くことは今回で最終回です。今度はなにか思いつくたびに書き加えていきたいとおもいます。

一日の訪問者はまだ5人ほどですが、年末までは人間の思考みたいなものを中心に書いていきたいと思います。

毎日熱心に訪問して頂いてる方に心より感謝申し上げます。

はげみになります。

-心理学