こんにちは風が福左右衛門です。
今日は「つゆ草」について一緒にみていきましょう。
集まってお月見しながら団子を食べる?
昨日は中秋の名月でした。
夜、外に出て月を眺めながら、お団子やお茶を楽しんでいたのが古来からの日本人でした。
しかし、月をみながら外で団子たべよう!といったところで応じてくれる人はだれもいません。
時代が進みました、仕方がありません。
つゆ草はポピュラーな雑草
上の写真が、道端に咲いているつゆ草です。
つゆ草は繁殖力旺盛なのでどこにでもあります。
気をつけているときっと目に止まるはずです。
可憐な青い花を咲かせるつゆ草、雑草と呼ぶには美しすぎます。
朝露をまとっている間の花
この可憐な姿は朝だけ、せいぜい午前中までです。
午後には閉じてしまいますので、夜型人間の方は出会えないかもしれません。
朝咲いて昼にはしぼむので朝露を連想させることから「露草」と名付けられた説があります。
英名の Dayflower も「その日のうちにしぼむ花」というそうです。
つゆ草は秋の季語
露草のかそけき花に寄りてゆく心の行方ひとり喜ぶ
窪田 空穂(くぼた うつぼ 1877ー1967)
つゆ草のような小さな花に気が付き、近づいて心を癒やす時間をみつけた、そんな自分が嬉しい、という句です。
踏みつけられそうな小さな花に目がとまり語りかける、ちょっと余裕がある自分でありたいものです。
つゆ草の花びらで実験
つゆ草は、青紫色の小さな花をたくさん咲かせます。
その花は、染料に使われるほど鮮やかで美しいです。
で、無謀にも染色に挑戦してみました。
花びらを生地にこすりつけてみました。
ちょっと雑ですが染まりました(笑)
日本の色 コードは#007FC4
日本の色にも「露草色」という名前があります。
とっても素敵な色ですね。
名月も雑草も愛する日本人
つゆ草は、繁殖力が強い雑草なので畑を耕している人にとっては”敵”です。
しかし、それでも日本人はつゆ草を愛でてきました。
天空に輝く月も、地面に咲く雑草も、同じように大切にする日本人の心が素敵だと思いませんか。