なんだか、わけの分からないタイトルです。
「2025年問題」の裏には「ブーマライティス」という問題があるよということ言いたいのです。
ちょっとだけ、お付き合いをお願いします。
「2025年問題」をご存知ですか?
「2025年問題」とは何でしょうか?
地球環境とかITの問題のような気もしますが、違います。
「高齢者問題」のことです。
ベビーブーム世代(団塊の世代)が75歳に突入して介護が必要なる人がすごく増える、これが2025年問題です。
10年前には「デイサービス」といった言葉を知らなかった人も大勢いたと思います。
今ではほとんどの人が耳にしたことがあるんじゃないでしょうか。
近所のコンビニが閉店して、ある日気が付くとデイサービスとしてオープンしていたりしています。
高齢化社会は身近な問題ででもあり、身近な産業にすらなってきています。
ブーマライティスって何んですか?
「ブーマライティス」は造語です。
ベビーブーマーの「ブーマ」。
「ライティス」はright(権利)の意味。
その二つがくっついて「ブーマライティス」。
アメリカのベビーブーム世代でやたら権利意識の強い人を指す呼び名だそうです。
この人達は自分勝手な自己主張をする人、極端にいうとクレーマーですね(怒られそう)。
第二次世界大戦が終わってからのベビーブームはに日本だけではなかったようです。
世界的な現象な現象で「ベビーブーマー」というとアメリカのその世代の人達を指します。
95C / Pixabay
権利を主張できるようになったのは戦後から
日本でもベビーブームありました。
団塊の世代といわれる人たちは昭和22年から24年に生まれた人たちです。
この人達はとにかく同級生が多いものですからなので常に周りの人と戦ってきたので競争心が激しいという特性があります。
そして、もっと大きな特徴はこの人達が有史以来初めて「権利」というものを持った人達なのです。
ちょっと、大げさのようですが本当です
それまでの時代、個人に「権利」というものは存在しませんでした。
個人に権利があったら赤紙一枚、笑顔で戦争に行くなんてことありえません。
個人に権利があったら帰りの燃料を積んでない飛行機になど乗るはずがありません。
「権利」という概念がなかったのです。
時間を持ったブーマライティスが公共機関で活発な活動中?
本題に入ることにしましょう。
いま医療・福祉学会で問題にされているのは、2025年になると高齢者の占める割合が増える。
すると、「財源」と「人材」が大変だ、という視点ばかりです。
それもそうなのですが
「団塊の世代が高齢になり介護が必要になった時の自己主張の嵐はきっと凄まじいものがある」
と風が福左右衛門は言いたいのです。
役所や銀行など公共性が高い機関では今、苦情対応に相当な時間を割いていると思いますよ(詳しくは知らないけど)。
退職して時間ができた団塊の世代「ブーマライティス」があちこちで権利主張をしているはずです。
なんせ、この方たちは60人学級で10クラス以上は普通だった人達です。
競争というもんは身に沁みついています。
そこから発する権利意識と自己主張を、いま役所や銀行努めをしている世代が対応していく、こりゃ相当大変でしょう。
当人たちはごくごく当然のことを言っているのに、クレーマーとレッテルが貼られているなんていう食い違いが、あちこちにおきているんじゃないでしょうか。
ブーマライティスの活動が本格化するのは東京オリンピック後
福祉施設では「苦情対応窓口を設けなければならない」と役所から指導を受けていますいます。
理由は「苦情から発展して、自分たち(役所)にクレーマーが来ては困るから」です。
で、お役所はもう一方で「高齢者権利擁護センター」みたいな窓口をあちこちにつくっています。
どうもこれって「マッチポンプ」っていうんですか、自分たちで権利をあおっといて、苦情がきたら自分達(役人)が受けないで福祉施設の職員が消すように、と言っているように思えてならないのです。
なんかしっくりいきません。
2025年問題は費用や人材だけじゃなく「ブーマライティス」が引き起こす問題にも目を向けるべきだと思います。
「高齢者の権利主張の嵐」が若い世代の「福祉の心」を削がないように、切に願っています。
ブーマライティス現象は東京オリンピックが終わったあたりから判明してくると思います。きっと。