時間は左から右に流れている?
時間を考えたとき、左から右に流れている感覚を持っていませんか?
過去が左側、未来が右側、矢印を引くとすると→この向きです。
これは普段私たちが文字を左から右へ書くので、たぶんこのような感覚になるのだと思います。
日本の年表では縦書きなら古代が右側にあって現在が左側にきているものもあり、違和感なく読んでいいるので時間の方向は書き方なのでしょう。
小さな人間だと感じる人の時間感覚
今まで出会ってきた人で「人間が小さいなあ」と感じたのはすべて過去に生きている人ですね。
世間ばなしの内容からチームでこれからやろうとする仕事の打ち合わせ、すべて過去の記憶によってこの人たちは話をします。
過去に自分が見たり、感じたり、やったことだけが頼りの会話です。
なんで、この人たちを「小さい人間」とみるのかというと「過去=事実」と思い込んでいるからです。
過去は事実とは違います。
過去はその人の記憶なのです。
記憶は自分に都合のいいことだけに塗り替えてしまいます。
なので過去はほとんど自分に都合のいい記憶なのです。
時間感覚が過去という人が周りにいれば思い浮かべて見てください。
そういった人の話は8割がた「自慢話し」だと思いますよ。
なぜかって?
過去この記憶を自分の都合のいいように塗り替えているから自然と自慢話になってしまうのです。
動物は悩みをもっていません!
馬や牛、犬や猫は悩みを持っていません。
なぜのでしょう?
「過去」と「未来」の感覚がないからです。
動物には「現在」だけがあります。
サラブレッドが「何でこんな血統に生まれたんだろうか?」と生い立ちなど悩んだりしません。
悩むのは飼い主、人間です。
動物が考えているのは「今」だけです。
人間以外の動物はすべて「今」だけを考えて生きています。
「過去」だの「未来」だのって考えません。
あるのは今だけ
「あるのは今だけ!」
「今しかないんだ!」
というような言葉を時々ききますが、もう一つよく理解できなくていました。
それが未熟ながらも少しずつわかるようになってきたような気がしています。
過去も未来も自分の頭の中にあるということです。
前に書いた通り過去は事実ではないのです。
自分の頭で考えていることが過去になっているわけです。
未来がどうなるか、どんなことが起きるか、なんて自分の想像でしかありません。
「現実」の今を生きるだけです。
心を病む原因は過去の後悔と未来の不安です。
後悔から過去という海をさまよい溺れてしまう人。
不安から未来という空間へ飛び立てない人。
このとどちらかで、心を病むのではないでしょうか。
時間には左から右への方向性などないのなら「今だけに生きる」をよう心がけるべきです。