風に吹かれて、2019年の新酒をいただきいてきました。
場所は東京都青梅市の澤乃井の蔵元、小澤酒造さんです。

秋の空は高い!すじ雲が旨い新酒をお祝い
秋の空は高いといいます。
実際に空が高くなったり、低くなったりするわけじゃないです。
夏の入道雲は地面に近い低空にできますが、秋は乾燥しているので雲が高層にできます。
高層にできる雲を見る秋は、空が高く感じるわけです。

高層にできる雲の代表格がすじ雲です。
この日は刷毛ではいたようなすじ雲が見えました。
どうです?写真で空が高く見えますか。
2019年10月26日、日本酒好きの祝日を空もお祝いです。
東京都にも清酒の醸造元はあります
東京といっても自然豊かな場所はたくさんあります。
その代表が奥多摩、そこに澤乃井の蔵元、小澤酒造はあります。
良質の水がとても豊富な地です。

秋を象徴したような空のもと新酒が飲めるなんて最高の幸せですわ(ただし、のんべい)。
新酒ができたヨーッ!日本酒好きにたまらない鮮やかな緑の杉玉
新酒ができたとき醸造元の軒先に飾られるのが杉玉。酒林ともいいます。

最初は鮮やかな緑色で、時間が経つにしたがって茶色に変わっていきます。

新酒が熟成していく過程を色で表現しているといわれてますが、最初は酒の神様に捧げる感謝の意味で作らたそうです。
搾りたての新酒の程よい苦みを堪能しちゃいました!
ズラーッと並んだ澤乃井の新酒です。
このうち11種をきき酒できます。

醸造が科学的に確立していなかった江戸時代は、酒になるか、腐った水になるかは神様の力でした。
ここ澤乃井でも蔵の中は神様が住まう空間なのです。

このお猪口をもって蔵の中を回ります。

次々を新酒ポイントがくるのでけっこうなスピードで飲み干さないとなりません。

新酒の詰まった樽酒も積みあがってます。

大勢の人が今年の酒のでき具合を語っています。
そんな他人みながら「ほんとにわかってんの?」思いながら先に進みます。
きき酒が終わり「新酒の程よい苦みは格別だなナ!」なんてもっともらしい感想をもらしている自分ってどうなんでしょう。
めずらしい屋根の葺き替え作業が秋空によく似合う
小澤酒造の母屋、今は珍しい茅葺屋根です。

ちょど職人さんが屋根の葺き替え作業をしていました。
秋空にその姿が映え、のどかそのものです。

宮城県から職人さん3人がきて作業をしているそうですが、今年は雨が多くてはかどらないのだ、と酒蔵の方が教えてくれました。

澤乃井の蔵開きは循環バスで巡る楽しさ
蔵開きといってもきき酒だけで終わらないのが澤乃井のいいところです。
15分おきの循環バスで系列の施設、櫛かんざし美術館、煉瓦堂朱とんぼ(バーベキュー場)を回って楽しめます。

櫛かんざし美術館で鏡割り
櫛かんざし美術館は蔵元と多摩川を挟んだ反対側に位置してます。
かつてのおしゃれの代名詞だった価値ある櫛かんざし陳列されています。

美術館の庇には桜花文様蒔絵櫛という江戸時代につくられ櫛のがトレードマークとなってます。
桜の花びらを図案化した模様は現代でも十分通用しますね。

館内ロビーから見る多摩川はおすすめです。
ちょうどこの日は大きな被害をもたらした台風19号の影響で川は濁ってました。

庭からの景色も素晴らしいのでお届しときます。

ハーイ、ハ~イ!大勢の人が手を高く上げています。

鏡開きの樽を割る人をじゃんけん大会で選んでいる様子です。
大の大人がこんなに張り切って手を挙げてる姿を目の当たりすると”酒”のパワーはスゴイさを思い知らされます。
バーベキュー場煉瓦堂朱とんぼは大騒ぎ
さて、三か所目に訪ねたのは煉瓦堂朱とんぼ。
バーベキューガーデンです。

訪ねたのは11時半頃でしたが既に大変な熱気です。

ここにいる人たちは蔵元へいってきき酒なんかやらないで、真っ先に場所取りして飲んで騒いでいます。
まだお昼前だけどかなり出来上がっている人が続出してます。

吹奏楽の演奏もあったりします。

極めつけはサンバです。
新酒のふるまい酒にサンバのリズム、そりゃあもう大騒ぎ!

飲めや、踊れやの世界になってました。
自然はいつでも雄大だ!
酔いも回ってきたので午後1時過ぎには帰路につきました。
人間たちの大騒ぎなんて関係ない、というように秋の自然は雄大な姿を見せていました。

多摩川は大雨の影響で濁っています。
10月第3土曜日が蔵開きの日
毎年10月の第3土曜日が澤乃井の蔵開きです。
誰よりも先に新酒をいただきたい方は一年先の予定を入れておいてください😊
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