
照りつける太陽 押し寄せる観光客 大阪は熱波襲来
2025年8月、猛暑の大阪を訪ねました。
照りつける太陽と人の熱気で道頓堀は熱波が襲来した海のようです。

心斎橋で見つけた「雑多」と「美」の対比
暑いなー」と不満を吐きながら、ふと上を見上げるとごちゃごちゃの電線の向こうに、目を奪われる幾何学模様が!

心斎橋筋から一歩離れたところで「雑多」と「繊細美」の意外な対比を発見してしまったのです。
暑さからの不快が快感に変わった瞬間です。

幾何学模様の持ち主は大丸心斎橋店です。
熱波の海から大丸のオアシスに入って感動!
熱波の海で溺れそうになので、大丸さんの冷房のオアシスに泳ぎ着くことにしました。

ひゃー、涼しーいー!別世界!体の熱が引いていきます。
ムムッ、、、キョロキョロ なんですか、この美しい模様は?
熱波の海から今度は芸術の海に飛び込んでしまった感じです。
暑さからの解放!芸術の感動!2つ喜びが到来です。

この美しい建物を設計したのは1905年に来日したウィリアム・メレル・ヴォーリズ。
彼は建築家だけではなく実業家としても活躍し、日本にメンソレータムを広めた人物でもあるそうです。
御堂筋に映える大丸心斎橋店という建築美
1933(昭和8年)に竣工した建物を2019年保存再生して現在の大丸心斎橋店に生まれ変わりました。

新旧の融合が見事で「建築は芸術だな」と思わずつぶやいてしまいます。

外観の意匠も様式はわかりませんがとっても素敵です。


ヴォーリーズのデザインは小さな模様の集合体がインパクトを与えます。
しかし、圧倒する模様ばかりでなく、広い壁面に孤立した街灯はどこか寂しさと詩的余韻があり、それが建物全体に奥行きを与えています。
予想外こそ旅行の醍醐味! 熱波からの逃避が美の快楽

2025年の夏は命にかかわるほどの猛暑が続いています。
そんな暑さの中ので出会った大丸心斎橋店の「美」は身体的苦痛を忘れさせ、精神的な快楽をもたらしてくれました。