風に吹かれて竹寺にいってきました。
いまではめずらしい神仏習合のお寺
苔むした屋根をもつ落ち着いた感じの社。
ここ竹寺は東日本で唯一、神仏習合の原型をとどめているお寺なのです。
その竹寺はどうこにあるかというと埼玉県飯能市。
昔は神社とお寺は一緒でした。
明治に入って神社とお寺は別々にしなければならぬ、という「神仏分離令」がだされいまでは別々になっています。
足を止めたくなる石仏
立派な鳥居がでてきました。
入り口は神社の様相です。
参道には可愛らしい、いやちょっと怖い石仏たちがひっそりたたずんでます。
竹林の中に江戸時代のような光景
いや～タイムスリップしたような光景が目の前に現れます。
竹寺は医王山八王寺といいます。
竹寺というだけあって竹が広がっています。
下から見上げる竹はなぜか落ち着きます。
何気なく俳句が吊るされている様子は絵になります。
苔むした石灯籠と楓の木、紅葉シーズンにはかなり期待できそうな景色です。
初めてみる竹の鳥居
竹の鳥居をくぐって先へ進むと何やら見えてきました。
鳥居と茅の輪です。
茅の輪をくぐると厄病にかからないという輪です。
6月ころ神社へいくと結構あります。
威厳がある神社、いやお寺です。
もうどっちでもいいです。
本殿は平成11年に消失し15年に再建されたとあります。
例大祭は7月に仏式でおこなわれているそうです。
かつて超人気の神様牛頭天王
扁額には「牛頭天王」とあります。
インド祇園精舎の守護神で日本に伝わってきた時にスサノウノミコトと同一視され牛頭天王信仰は日本中に広まっていった神様です。
そして牛頭天王は大変人気者の神様となっていきました。
「てんのう様」と親しみをもって呼ばれている神社はいまでも各地にあって、その天王こそ牛頭天王なのです。
天王洲アイルとか天王橋とかいまも地名に残ってます。
明治以前は「てんのう」といえば牛頭天王のことを庶民は思いうかべ、天皇はそれはそれは遠い雲の上の存在でした。
明治政府が神仏分離令をだした時「てんのう」と同じ発音は都合がわるいの牛頭天王をまつる神社は八雲神社とか八坂神社と名前を変えさせられました。
牛頭天王の総本山京都祇園にある八坂神社もこのとき無理やり改名させられています。
それ以降、牛頭天王の人気は薄れていき今では忘れられた神様になってしまいました。
天台宗の紋章が輝く
では牛頭天王がどんな方かをお見せします。
ジャジャーン！こんな方です！
とても人気者には見えません。
護摩、お守りのお金はお賽銭箱に入れる性善説によるシステムを採用しています。
うぅ、、、？賽銭箱に気になる菊の御紋が・・・・・
天台宗の紋章、三諦章です。
とても輝いていて神秘的に見えました。
再建された社だけれど牛頭天王の威厳は変わらない
平成15年に再建された本殿の後ろ姿、すでに落ち着きと風格をそなえています。
スカイツリー（634メートル）より低いのかー？実際はもっと高い山に感じます。
霊気たっぷりの竹寺はパワーもありそう
ちょっと怖い鳥居の数々。
肌寒い風が吹いてきたような気がします。
鳥居をくぐり終えると周辺山の霊力をあつめたような稲荷様あらわれてきました。
そんな力には負けまい、と思いっきり念を込めて祈り返してきました。
抱えきれないほどの大木からもパワーを感じます。
竹寺の山号が医王山からなのか医大合格成就や医師資格合格成就の鳥居がたくさんあります。
人の足が写り込んでいるのは妻です（心霊写真じゃありません）。
石仏たちからも不思議なパワーが
竹林の中のひざの高さほどの石仏。
なんか妙にありがたさを感じてしまいます。
元禄3年と刻んであります。
狛犬も変わったものが鎮座してます。
普通は下の写真のような狛犬ですよね。
正面からみてもユーモラスな顔をしてます。
牛頭天王をまつる神社はパワースポットに違いない！
拝殿で頭をさげたとき、そばにあった「おみくじ」とっても気になりました。
今年になったまだおみくじをひいてないな、と試すとなんと”大吉”ではないですか。
ヤッホー！これはすごい。
それから日常生活にもどり数日すると人事異動発令があったのです。
そこには内部異動とともにちょっとだけ”昇給”といったうれしい知らせが舞いおりてきたのです。
牛頭天王のパワーはかなりなものですぞ！
パワースポットに個人的に認定しちゃいます。
お出かけの際は心して
最後に注意事項があります。
竹寺は山深いく道は狭くて急峻です。
お車でいく場合は十分注意してください。
