風に吹かれて天丼屋へいってきました。
天丼の名店 大黒屋
浅草伝法院通りにある天ぷらの大黒屋の前に沢山のお客さんが並んでいます。
「まずかったら、銭はいらねいよっ!」的な自信満々の木製看板にも惹かれ、このお店へ入ることにしました。
外の腰掛けに座って席が空く覚悟を決めたのですが、すぐに「どうぞ!店内へ」と声がかかりちょっと拍子抜けです。
案内されたのは2階、けっこう混んでます。
店員さんは高齢の方ばかりですがテキパキと動き回っています。
メニューをながめ迷いにに迷ったのですがエビ2匹の1,750円の天丼にすることにしました。
お店のつくりにも粋を感じる
注文がおわり上を向くと、なかなかいい感じの天井です。
隣に座っている妻に「天井の竿縁は手斧削りかな?」と聞くと
「何のこと?何いってんの?」とけげんな顔で問いかけに答えようともしません。
手斧削りというのは下のような道具でカンナの代わりに木肌を整えるのです。
ゴツゴツした感じにはなるのですが木の温かみを感じてカンナで削ったのとは違う風合いがでるのです。
妻には相手には相手にしてもらえませんでしたがきっと「手斧で削ったもの」と一人断定したのでした。
欄間も自然木でなかなかいい感じです。
鴨居から天井までの高さも普通より高そうです。
さすが天ぷらの老舗、建築した当初の棟梁の心意気が感じられます。
天丼も期待できます!
蓋が閉ちまうのは天丼じゃねぇ
おおっ~出てきました。
蓋付きの丼で出てくるとは、予想外です。
「蓋が閉まらない」って知っていて蓋するところも江戸っ子っぽくて気に入りました。
ますます期待できます。
玉手箱をあけるようにそっと蓋を取ります。
湯気とともにいい~香り。
おや?普段食べる天丼とちょっと違う。
黒いです。
濃い汁にとおしてあるらしく黒い色をしています。
それはそれで食欲をそそります。
エビをつまみ上げてみました。
ほ~っら!
甘辛いタレのきいたしっとりした衣にかぶりつきます。
するとエビの身が歯に心地よい反発してききてプリッと噛み切れます。
最高!幸せ!うまーい!