風に吹かれて富岡製糸場へ行ってきました。
明治5年にできたドでかい製糸工場
ご承知のとおり世界遺産です。
大人からはしっかりいただこうという世界遺産の趣旨?です。
明治3年にフランスの技術を導入して製糸工場をつくることが決定され、フランス人技術者ブリュナによって明治5年に操業が始まりました。
明治初期に工場一棟の長さが140メートものドでかい工場を建てたのですからそのころの政府の思いっきりのよさに敬服します。
当初、工女の募集をしても思うように人が集まらなかったそうです。
なぜならフランス人は赤い血の飲み物(ワイン)を飲むから「富岡製糸場へいくと生き血をとられる」ということからだったそうです。
国宝と重要文化財が6つ、さすが世界遺産です。
珍しいフランス積みレンガ
立派なレンガの建物です。
フランス人の指揮のもと造られたのでレンガはフランス積みです。
レンガにはいくつかの積み方があるのですが、ほとんど長手積み、時々イギリス積みを見るくらいでフランス積みにはお目にかかったのはここが初めてです。
フランス積みは下の写真のように交互に長辺と短辺を並べていく工法です。
長手積みのレンガ
下の写真は以前ボタニック・ガーデンを訪れた時のもので「長手積み」でできています。
下は神戸へ旅行した時の民家の写真でやはり長手積みです。
街中にあるレンガの模様のタイルはほとんど長手積みの模様をしています。
イギリス積みのレンガ
下は日本初の水力発電所で京都にある蹴上発電所。
わかりにくいですがイギリス積みです。
イギリス積みは長辺を並べ次の段は短辺を並べる積み方で、今まで見たレンガ造りの古い建物は殆どがイギリス積みでした。
下の写真は新しいものですが東京競馬場にあったイギリス積みの塀です。
小口積みのレンガ
レンガの建物で有名なのは東京駅ですね。
東京駅レンガの写真も撮ってあったはずで随分探したのですが見つかりませんでした。
ちなみに東京駅はレンガの短辺だけが顔をだす小口積みです。
と、会社の会議で東京青山へいったらフランス積みに出会いました。
伊藤忠商事本社脇の「CIプラザ」が変則的なフランス積みになってました。
富岡製糸場にもあるイギリス積み
富岡製糸場に戻りましょう。
桑畑の向こうにレンガの小屋が見えます。
もう少し近づくとこんな感じ。
古くてちょっといい感じです。
近寄ってみるとなんと、イギリス積みです。
フランス積みが富岡製糸場の特徴なのにイギリス積みの小屋が敷地内にあるとは。
と、感心しているとゆるキャラのお富ちゃんに出会いました。
おや、足元をみてください。
しっかりフランス積みのレンガに乗っています。
富岡製糸場近くの商店街のタバコ屋さんのショーウィンドウは長手積みでした。
おわりでござる。