旧岩崎邸庭園
御茶ノ水の病院へ運転手をたのまれ、空き時間があったので上野方面まで足を伸ばすことにしました。
今回訪ねたのは「旧岩崎邸庭園」三菱の三代目社長岩崎久彌の邸宅です。
久彌は三菱創立者、岩崎弥太郎の長男で丸の内開発など三菱財閥の基礎を固めた人です。
さあ、旧岩崎邸にまいりましょう。
門を入ると木々が鬱蒼とした長~いアプローチが続きます。
下の写真はアプローチを半分ほど進んで写しました。
突き当りに小さく見えるのが入場券販売所です。
入場券を買い求め正面を向くと下の写真をの素敵な建物がドーンと見えてきます。
「おッー!カッコいー」
明治時代こんなすごい家に住んでた人いたんですね。
窓も凝ってますし、中の照明もいい雰囲気を感じさせます。
別の角度から撮りました。
なんでもない写真なのですが、玄関前にいる青い服を着た警備員さんが写り込んでしまうので案外苦労して撮ってるんですよ。
玄関で靴を脱いでビニール袋にいれて持ち歩いて入場します。
内部の豪華さを予感させます。
設計はコンドルという有名な人の設計です。
英国ジャコビアン様式が見事です(パンフレットにありました)。
最初に踏み入れた部屋に暖炉がありました。
こちらの部屋にも暖炉があります。
おや、こっちの部屋にも暖炉です。
暖炉だらけで、暖炉が珍しくなくなってきます。
廊下には凝ったスチームが設置されています。
トイレ写真はないのですけど高級磁器メーカーのロイヤルドルの便器なのには驚きました。
東側に張り出したサンルーム。
素敵すぎ。
2階の壁紙も品があってなかなか良いです。
実はこの壁紙、「紙」じゃないのです。
紙じゃなければ何なの?
答えは「革」です。
贅沢!
2階のベランダ、これも素敵すぎ。
コロニアル様式というらしいです。
ベランダから望む前庭、これも素敵すぎ!
下の写真は離れの撞球場です。
さて、何と読むのでしょうか?
「どうきゅうじょう」ビリヤード場のことです。
南側から写した洋館です。
かなりの敷地の広さなのですけど往時の3分の1の面積になってしまっているそうです。
今までご紹介してきた洋館はゲストハウスで岩崎家の人々は普段は日本家屋で生活していたそうです。
日本家屋にはドデカイ沓脱ぎ石が据えられています。
確証はないのですが、たぶん「鞍馬石」ではないかと思います。
こんな巨大な鞍馬石は今なら相当な値段だと思います。
巨大な石の脇には巨大なモッコクがありました。
ただの木と言ってしまえば、ただの木ですけど、実はこのモッコク「庭木の王様」と呼ばれているんです。
実際を見ると実に地味な木で「何でこれが庭木の王様」といったような代物です。
少し肉厚の葉は光をキラキラと反射しとても綺麗なのです。
昔の人は月の光でキラキラ輝くモッコクをみて風情を感じました。
お近くの公園でモッコクを見つけたら是非その葉の照りを確認してみてください。
下の写真はいうまでもなく灯籠です。
こんなドでかい雪見灯籠を見たの初めてです。
殆どの方が興味ないと思いますので次にいきましょう。
ごめんなさい、次はありませんでした。
旧岩崎邸はこれでおしまいです。
歩いて上野方面へ
旧岩崎邸は不忍池のすぐ近くです。
池の畔にあじさいが咲いていました。
上野へ出て昼食にすることにしました。
西郷さんの銅像の近くに「上野精養軒」看板を発見し、有名なので入ることにしました。
いただいたのは「ビーフシチューと温泉卵のパイ包み」
写真でおわかりと思いますが、とっても、とっても美味し~い・・・・・です。
精養軒の窓からは「アメヤ横丁」入り口の雑踏が見えます。
このアンバランス。
気になりません。
美味しいものを食べているせいかむしろこのアンバランスが心地いいです。
上野と言えば忘れちゃいけない、西郷さん。
実物、初めて見ました。
ちょっと離れたところのこの人も見てきました。
ロダンの「考える人」
「考える人」は世界遺産になる国立西洋美術館の庭にあります。

ル・コルビュジエ設計の国立西洋美術館
これで今回の散歩はおしまいとなります。
お付き合いどうもありがとうございました。