風に吹かれて伊豆韮山に行ってきました。
江戸時代に多摩地域、神奈川、埼玉、山梨を治めていたのは伊豆韮山の代官江川太郎左衛門
東京の多摩地域に住んでいる風が福左右衛門にとって伊豆韮山にある江川太郎左衛門邸はずっと気になってました。
なぜかというと、江戸時代、多摩地域にあった村の多くは伊豆韮山の江川太郎左衛門が代官として治めていたからです。
もし、江戸時代に生まれていたら江川太郎左衛門の領民だったわけです。
江川太郎左衛門が治めていたのは多摩地域だけでなく、神奈川県、埼玉県西南部、山梨県までの広大な幕府領を受け持っていました。
江戸時代は村の管轄が細かく複雑なので自分の地域を誰が治めていたか知りたい方はウィキペディアで南多摩郡、北多摩郡、西多摩郡でお調べください。
伊豆韮山に名代官江川太郎左衛門の功績が現存!
では、重要文化財になっている江川太郎左衛門住宅を紹介していきましょう。
かなり大きく立派なお屋敷なのですが、全景を写すポジションが見つかりませんでした。
内部に足を踏み入れると、すすけた木材と竹材が組み上がった屋根に圧倒されてしまいます。
さすが広大な土地を管轄していた御代官様です。かつての自家用車がかざってあります。
パンの神様!日本で初めてパンをつくったのは江川太郎左衛門だった!
「江川太郎左衛門」という名は江川家を継ぐ当主が何代にもわたって襲名したのもので一人の個人を指した名前ではありません。
なかでも幕末に家督を継い第36代目江川太郎左衛門「英龍」が特に有名で江川太郎左衛門といった場合「英龍」を指す場合が多いです。
大勢の家来を養っていた台所は写真のように広くてバトミントンのコートくらいはあります。
日本で初めてパンをつくった人は?・・・江川太郎左衛門です。
驚くことにその当時のパン焼き窯が存在しています。
「パン祖」なる碑が外に立っています。「江川太郎左衛門英龍」は日本のパンの神様なのです。
江川太郎左衛門の功績がいっぱい!
日本で始めてパンを焼いたのも大砲をつくってお台場に据えたのも江川太郎左衛門(英龍、英敏)です。
江川家代々の功績をしるしたコーナーがあります。
展示スペースでは、江川家が日本の近代化にいかに貢献したかがよくわかります。
玄関から外をみてみると時代を超えた格式を感じます。
「文武を兼ね備えた人並みにまさる超人」と英龍をたたえた額があり、いかに36代目江川太郎左衛門が偉大であったかをうかがわせます。
趣のある土蔵
母屋も立派なのですが土蔵も素敵です。
白い土蔵もいいのですが、ここのものは趣があります。
この土蔵ちょっとユーモラスな顔してませんか?
あまり他では見たことのない茅葺屋根の土蔵です。
三棟の土蔵が裏庭に配置よく並んでいます。
同じデザインが複数並ぶときれいです。
土蔵の中には江川家で使われていた品々が並べられています。
お台場に大砲を据え付けたのも江川太郎左衛門
江川邸の近くに世界遺産にもなっている韮山反射炉があります。
反射炉とは優良な鉄をつくる溶解炉で、これも江川太郎左衛門英龍がつくりました。
ここで作られた鉄をもとに頑丈な大砲をつくり、東京湾のお台場へ据え付け国の防衛を図ったのです。
江川太郎左衛門が造った韮山反射炉はきれいな公園に整備整備されていますのでお出かけになってみてはいかがでしょうか。
重要文化財 江川邸のご案内
・住所 静岡県伊豆の国市韮山韮山1
・入場料/一般500円、小・中学生300円
・韮山反射炉との共通券(一般700円、小・中学生250円)
・時間 9:00~16:30(受付 16:15まで)但し、水曜日は9:30~15:00