西本願寺を見終わるとバス停に向かいました。
バスに飛び乗ると二条城前で停まることをアナウンスしていたので
「じゃ、次は二条城いくか?」
となり二条城を観光することにしたのでした。
妻との二人旅はいつもこんな感じです。
二条城唐門
今回の旅行は唐門づいてます。
西本願寺のものも見事でしたけど二条城の唐門もすごい豪華です。
二条城の唐門と西本願寺の唐門を比較してみました。
下の写真を見て下さい。
似ていますよね。
左が二条城唐門で、左が西本願寺の唐門です。
どちらも素晴らしいですけど、二条城唐門(左)は重要文化財、西本願寺唐門(右)は国宝となってます。
左が二条城唐門、右が西本願寺の足元です。
どちらも往時の職人のこだわりが感じられます。
下の写真をみてください。
もうこれ以上ない、という見事な装飾じゃありませんか。
唐門から見た二条城二の丸の姿。
昔はごく限られた人しか見ることができなかった、この美しい姿を今では誰でも見ることができるってことは幸せなことです。
いや~美しい!
歴史の教科書にあった姿そのものです。
二の丸内部は撮影禁止なのでご紹介することができません。
植木屋さんが作業をしています。
菊の御紋を背おっての日常の作業が妙にアンバランスなのでシャッターを切りました。
二条城は徳川家康によって京都上洛の際の宿泊所として造られました。
徳川家のものだったのです。
けど、葵の御紋が見当たりません。
写真をいくつか戻ってみてみてくとわかるのですが、唐門も二の丸の破風も菊の御紋です。
大政奉還のあと葵の御紋の上に菊の御紋をかぶせたそうです。
ちょっと早い秋を表現してみました。
二条城二の丸庭園
「特別名勝」は全国で三十六か所しかないようです。
関東地方では三か所だけだそうです。
下の写真を撮ったところで長い時間庭をみていました。
「早くしてよ、何やってんのー!」
と遠くから妻に呼ばれました。
「いやね、石がむちゃくちゃに並んでるようだけど、デタラメというわけじゃないんだ!」
「それが、どうかしたの?」
「どうしてデタラメみたいなやつが美しく見えるか不思議じゃないか?」
「そんな、どうでもいいこと考えるの、あなただけよ!」
早く行こうと促されしかたなく二の丸庭園を後にしました。
二条城本丸
二の丸から本丸庭園にかかる東橋の擬宝珠が青空に映えていました。
中学の修学旅行で来たことがあるので四十年ぶりです。
本丸のこの辺りの記憶は一切ないですね。
青空と緑はよく似合います。
本丸御殿は天明の大火で消失しているそうです。
いまある下の建物は旧桂宮御殿なのだそうです。
二の丸御殿があれほど立派なので本丸御殿はどれほど豪華だったことか、見てみたかったものです。
鞍馬石らしき立派な沓石です。
鞍馬石は畳半分くらいの大きさで50万円くらするんじゃないでしょうか。
この大きさだといくらになるか想像できません。
さすが将軍の御殿、形も大きさも超ド級です。
下の写真は旧岩崎邸を訪ねた時に写してきた鞍馬石の沓石、大きさは旧岩崎邸のほうが大きいかもしれませんが二条城の石は形が良いですね。
本丸玄関付近です。地味です。
二の丸玄関との違いは地味だけじゃありません、観光客の数が全然違います。
実は石垣フェチです。
石垣が好きなのです。
「どーかしてるんじゃなの?」
と妻からは心配されてます。
どうですか、綺麗だと思いませんか。
作家、心理学教師、ソフトウエア開発者でジェラルド・ワインバーグという人がいます。
その人の本に「文章の自然石構築法」というものが出てくるのです。
石垣の石は一つひとつでは形も大きさも違うけれど組み合わせことによって丈夫で美しい石垣ができる。
文章も違う言葉を一つひとつ組み合わせて積み上げていいくものだ、というのが趣旨です。
石工にはスランプなど無い、文章を書く場合もどう積み上げるかという作業的な問題だ、といっているのです。
これを知ってからなおさら石垣が好きになってしまいました(単純?)。
一周して唐門に戻って来ました。
西本願寺、二条城と廻ったのですがまだ午前中です。
お腹すいたー!
次回をお楽しみに。