逆断層という地球のエネルギーを直に感じる場所
断層には正断層、逆断層、横ずれ断層などがあります。
正断層は両側から引っ張られる力により地面がずれる現象。
逆断層は両側から力が加わり地面がせりあがった現象です。
今回訪ねた白髭の大岩はスパッと斜めに包丁を入れたような断面が綺麗に露出しています。
逆断層がこんなに綺麗に見ることのできる場所はとても貴重なのです。
奥多摩最大級のパワースポット白髭神社
昔の人たちも綺麗な断面を持ったこの岩に霊力を感じ、白髭神社を建てたのだと思います。
比較的近くにある小河内神社もパワーを感じましたがこの白髭神社もかなりのパワースポットなのでご紹介します。
では、奇跡の逆断層白髭の大岩のある奥多摩最大級のパワースポット白髭神社へ行ってみましょう!
奥多摩むかし道というトレッキングコースから石段を登ったところに奇跡の逆断層を持った白髭神社はあります。
観光シーズン以外は全く人気がないので、もし訪ねる方ありましたらご承知おきください。
もう一点、奥多摩むかし道は舗装されていません、こちらもお知らせしておきます。
見上げると石の鳥居と狛犬が目に入ってきます。
周りからは何の音も聞こえません。
ちょっとドキドキします。
一見ユーモラス、実は眼光鋭い狛犬が神社を守っている
階段を登り終えると鼻が上を向いているユーモラスな狛犬が迎えてくれます。
息を整えていると「じーっ」。
目が合ってしまいました。
うっつ「おぬし、できるな!」
かなりの眼力の持ち主、いや狛犬です。
ユーモラスな狛犬などとバカにして失礼しました。
もう一方の狛犬はどうでしょうか。
なーんだ、苔むしたおじいちゃんです。
ムム・・・眼光鋭い。
こちらも、かなり筋のとおった立派な狛犬とお見受けいたします。
白髭大岩への道は巨木の根っこにご用心
鳥居をくぐったらすぐ社殿が見えてくるのかと思いきや、うっそうとした道が続きます。
本当に神社あるの?
不安です。
おっ、見えてきました。
危険を感じながら巨木の根っこの下をすり抜けて進みます。
白亜の大岩が神社に覆いかぶさる姿に息をのむ!
巨木の間から白亜の崖が目に飛び込んできます。
息をするのを忘れてしまうくらい神秘的です。
切り立った白い崖と神社そして巨木が溶け合っていて異空間に立った感じです。
白髭神社は渡来人の神をまつっている
人里離れた場所にしては立派お社です。
ちなみに白髭神社は朝鮮の「新羅」と関係が深いといわれています。
「しらひげ」と「しらぎ」の音が似ているからだそうです。
埼玉県西部に高麗郡がありますのでそのあたりの人と関係が深いのかもしれません。
下からの見上げるかなり急な崖に建っています。
コンクリートの基礎でしっかり作られていて、人里からは離れていますが大事にされている神社なのです。
白髭の大岩はいつ頃生まれたの?
巨大な鋭い刃物で切ったような白髭の大岩はいつ出現したのでしょう。
約6000万年前の三世紀石灰岩が白亜紀泥質岩の上に急角度でせりあがってできました。
太古の断層を目の当たりにするとパワーを得られるような気がします。
白い大岩が神社に覆いかぶさっている様は圧巻です。
幅20メートル、高さ5メートルの逆断層がきれいに露出しています。
雨による浸食でしょうか。
穴が開いているところもあります。
何万年という時間がたてば、この壁面も朽ち果てるのかもしれません。
他にもあった風変わりな石「弁慶の腕抜き石」
弁慶の横顔です。
いや、冗談です。
白髭神社の近くに「弁慶の腕抜き石」なる変わった石があったのでご紹介します。
大人の腕がちょうど入るほどの穴が巨石を貫いています。
覗き込むとこんな感じ。
向こう側に枯葉がたまっています。
巨石にポッカリあいた不思議な穴を力持ちの弁慶になぞるとは昔の人もセンスいいですね。
逆断層をご神体にもつ白髭神社と弁慶のパワーをもらえた場所でした。