東京医科歯科大学病院
84歳になる母親が東京医科歯科大学病院を受診するので連れて行ってほしい、というので出かけてきました。
素晴らしい天候で「通院びより?」です。
5年ぶりくらいに訪ねたら「知と癒やしの庭」と命名された綺麗な庭が整備されていました。
下の写真で奥に見えるのは順天堂大学病院、手前右写真から切れているのは東京医科歯科大学M&Dタワー。
近未来的で「知的と癒やし」を感じます。
湯島聖堂を散策
病院の待ち時間は退屈なので近くを散策することにしました。
まずは湯島聖堂。
学校発祥の地だそうです。
林羅山が上野に建てた孔子廟を元禄3年に将軍綱吉(犬公方)が大きくして湯島に建てたのが始まりだそうです。
なので孔子の像が鎮座しています。
青空と緑をバックに「君もしっかりやれよ」と言われている気がして
思わず「はい!」となってしまいます。
楷書の語源はこれだったんだ
孔子像の周りは鬱蒼としています。
おや!上を向くと綺麗な葉っぱが?
大木の下に何やら立て看板があります。
「楷樹」といって孔子の墓所に飢えられた木だそうです。
よく申請書など書類に「楷書でご記入ください」
なんていう注意書きがありますね。
そう!その楷書の語源はこの木にあるそうなんです。
枝から葉っぱが交互に出ているのが普通ですが綺麗に左右対称揃って生えています。
下の写真はまさに楷書で書いたように正確に葉が揃っています。
孔子をまつる湯島聖堂大成殿を目指して
さらに進むと「入徳門」にでます。
入徳門の先にもう一つ門があり、その先に見えるのが孔子を祀る「大成殿」です。
孔子を祀る大成殿はこんな感じです。
黒で統一されている建物から「知の重み」を感じさせます。
おや?屋根の上が気になります。
鯱も立派で気になりますが、その下の鬼瓦部分にとてつもなく怖そうなネコ科の動物が睨んでいます。
よくぞこれほど怖くつくれというくらいに睨みをきかせてます。
「ゾッ!」
計算された美しさを感じる塀
下の写真は湯島聖堂を取りまいている塀です。
中央線、総武線の窓からも見えます。
かつての湯島聖堂の敷地は広大で、今の東京医科歯科大学の殆どは湯島聖堂のものだったようです。
瓦を挟み込んで塀にしたててます。
綺麗に見える比率でたぶん重ねられているんだと思います。
その比率は7:3。
コンクリート部分が7.瓦が3です。
7:3は物が美しく見える比率です。
だから髪の毛も「七三分け」にして印象をよくします。
この塀が美しく見えるのはそんな理由かな、と思ったりしたのでした。
江戸の総鎮守神田明神へ
神田明神へ初めていきました。
江戸の総鎮守というわりにこじんまりしてるかな、という印象です。
朱塗りの山門と拝殿結構インパクトあります。
凛々しい狛犬が正面を向い鎮座
土佐犬のような狛犬がにらみを聞かせています。
狛犬は向き合っているものが多いのですが、拝殿を背にして2つともまっすぐ山門の方向を向いてます。
神田明神の敷地にいくつかの神社があったので見てみたら、どの狛犬も向き合っていました。
阿吽の阿の狛犬の表情が気に入りました。
眉毛が太くたてがみが後ろにまとまってかなりな雄叫びをあげています。
拝殿の朱塗りをバックにするとこんな感じです。
神田明神といえば銭形平次
「明神下の平次」も若い人にはわからないかもしれません。
ルパン三世の銭形警部のほうが有名かもしれません。
銭形平次は神田明神の下に住んでいたのです。
銭形平次の石碑です。
神田明神裏参道
銭形平次の石碑を通り越すと北側の裏参道へ出ます。
結構な階段となってます。
近代的なビルと鳥居と旗がアンバランスなのですが不思議と調和がとれています。
下りきるとそこには美味しそうな鰻屋さん。
「喜川」という鰻屋さんで、美味しそうでしたが寄りませんでした。
歴史ある空間から雑多なサイバー空間へ
坂を下りながら10分ほど歩くとそこはもう秋葉原。
今まで歩いてきたところとは全然別物の空間にでました。
AKB劇場もみえます。
総武線のガード下です。
外国の人ばかりです。
裏通りはアニメとパソコンの町です。
秋葉原界隈の空気だけ吸って東京医科歯科大学へ戻ることにします。
再び東京医科歯科大学病院へ
一時間半ほどの散歩も終わりで、病院へ戻ってきました。
綺麗に花壇が整備されています。
さすが病院、患者さんの「癒やし」を大切にしています。
散歩で疲れた人も癒やしてくれました。
ちいさな旅もこれで終了です。