コラム

メールは手紙より忖度(そんたく)しながら書かなければならない

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「これぞ手紙だ!」というお手本のような手紙をいただきました。

もらった手紙をブログなんぞで公開するのはどうなのか、だいぶ迷ったのですがあまりに素晴らしい手紙なでどうしても見てもらいたくて載せることにしました。

 

一ヶ月ほど前に6年半ほど勤めていた老人ホームを辞めました。

いきさつは、このブログ(「変化を求め続けると好機が向こうからやってくる」という体験)で書きました。

辞めるに際して入居者の娘さん(60代)から手渡されたのが下の手紙です。

(パソコンでこのブログをお読みの方は手紙の上でクリックすると読みやすい)

ザ・手紙

ザ・手紙

どうです。

すごい上手な字ですよね。

並の人間には書けません。

文面はちょっと照れくさい内容ですけど、それをブログに載せるのですから私もかなりの自慢屋です 😆

 

文字って不思議じゃないですか?

紙にかかれているただの記号にすぎないのに読み取った人は嬉しさや感動のあまり鳥肌がたったり、涙を流しまうのですから。

書き手の気持ち、感情が文字になる。

もらった人は文字を拾っていくと相手の気持ちがわかり感動する。

改めて考えるとすごいことだと思うのです。

 

頭が良いといわれるイルカでさえ文字のやり取りは出来ないわけで、この地球上で唯一人間だけができることです。

動物界の中で「なぜ?人間だけ!」と思ってしまったりもします。

私にとっては不思議ですが、読者の皆様はどうおもいますか?

 

西暦800年代にヨーロッパの大部分をおさめたフランク王国のカール大帝は文字が書けなかったそうです(読むことはできた)。

1200年前とはいえヨーロッパにあった超大国の国王でさえ文字が書けなかった、というのです。

現代人の読み書きの能力の進歩というのは、すごいものがあります。

読み書きは訓練(教育)がなせるわざなのでしょう。

文字を使いこなすレベルが人類全体として上がってきているわけです。

手紙は書かなくなってきたけどパソコンやスマホで文字をやり取りする機会は増えています。

これからも人類の読み書きレベルは上がっていくと思います。

上がってはいくと思うのですが昔以上に相手の気持ち察しながら書くことに苦労しなければなりません。

手紙は下手な文字であっても丁寧に書かれていれば、相手が気持ちを込めて書いているな、とわかります。

しかし、メールはそうはいきません。

読みやすく綺麗な分、相手に気持ちを伝える能力は落ちます。

平面的なのです。

平面的なものですから相手の気持ちを推し量りながキーボードを余計に打たなければなりません。

手紙の時代以上に相手の気持をおもんぱかる必要があるのです。

いわゆる「忖度そんたく」しないといけないのです。

そう、森友学園問題で有名になった「忖度」です。

メールの時代に入り私達がいかに忖度(相手の気持ちを推し量る)という見えない呪縛にとらわれているのが見えてきます。

知らず知らずにそういった時代に入ってきていたのです。

森友学園問題が面白いのは「忖度する」という行為がメールを送るという日常の生活の中に入り込んでいたから、という一面もあるように思います。

きっと「忖度」は2017年の流行語に入ると思います。

だって、忖度しながらメールするのができる人間なわけです。

「面倒くさいな、だけどできる人間に思われたいな」

という行為が昔からある「忖度」という一言で表現できるようになったのです。

きっと忖度はたびたび使われる言葉になると思います。

 

忖度の見本のような手紙をいただきながら、相手の気持ちを推し量ることが苦手な福左右衛門の独り言でした。





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