
初午という日
今日は初午。
暦の上では、立春を過ぎて最初の「午の日」にあたる日です。毎年この日が来るからといって、何か特別なことを必ずしなければならない、というほど厳密な決まりがあるわけではありません。それでも我が家では、昔からこの日に稲荷様をお祀りしてきました。

由来はよく知らないけれど
正直に言えば、初午がなぜ稲荷様のお祭りなのか、その詳しい由来を私はよく知りません。親から「今日は初午だから」と言われ、特に深く考えることもなく、同じことを繰り返してきただけです。それでも、こうして今も続いているのですから、不思議なものです。

お稲荷様と狐、そして油揚げ
お稲荷様といえば狐。
狐といえば油揚げ。
もはや定番の組み合わせですが、これにも一応の理由があるようです。
狐は稲荷様のお使いとされ、五穀を守る存在でした。穀物を荒らすネズミを退治してくれる、なかなかの働き者でもあります。そのお礼として、もともとはネズミなどを供えていたそうですが、さすがに生々しすぎるため、代わりに大豆から作られる油揚げが選ばれるようになった――そんな話が伝わっています。

小さな祠に納められた古いお札
小さな祠の中には、江戸時代のものだろうかと思われる古いお札が納められていました。
今では目にすることも少なくなった難しい漢字で、神様のお名前が記されています。
「イッテンイナリダイミョウジン」。
ふりがながなければ、何のことやら分からないようなお札です。
「一天稲荷大明神」だと思います。

暮らしのそばにある稲荷様
稲荷様は、個人の家や会社など、私たちの暮らしのすぐそばで、今も静かに祀られている存在です。
私自身、強い信仰心があるわけではありません。それでも、立春を過ぎて最初の午の日が巡ってくると、旗を立て、油揚げを用意し、自然と手を合わせたくなります。



