NHKドキュメンタリー「春日大社 よみがえる黄金の太刀~平安の名宝に秘められた技~」を見ました。
そこで取り上げられていたのは「金地螺鈿毛抜形太刀(きんじらでんけぬきがたたち)」という国宝の太刀です。
下の写真がそれです。
テレビですけど、ひと目見た瞬間に魅了されてしまいました。
それは、1300年前の平安時代の人の魂が感じられた、からなのです。
長い年月を経ても黄金の輝きを失わないことが謎だった
平安時代に作成され奈良の春日大社に奉納された太刀は錆びついて鞘から抜けない状態でした。
それをCTス柄キャンなど最新鋭の技術で素材、技法を解析したのです。
柄の部分が古い割に妙に輝いていることずっと謎だったのですが、その調査で純度の高い純金であったことが分かったそうです。
下の写真が純金の部分です。
//guide.travel.co.jp/article/21935/#photo2
写真:いずみ ゆか
変形したアイスの棒のようにくり抜かれた部分が古代の毛抜きに似ているので「毛抜型太刀」というのだそうです。
じゃあ、古代の毛抜きってどんな物だったか見てみたくて、ネットで調べたのですがどうしても探せませんでした。
そのほか螺鈿細工も現代の名工も再現できないほどの最高技術だったのです。
上野の東京国立博物館へ
テレビじゃなくてどうしても本物が見たいと思って上野の東京国立博物館へ行ってきました。
上野公園8か所くらい美術館がありますが今回目指すのは東京国立博物館。
公園の広場には、ご当地の焼きそば、お好み焼き、ハンバーガーなどB級グルメのお店でて食欲を刺激する音と匂いを発していました。
路上芸人も活躍中です。
寒かったのでコーヒーでもと思って中をのぞくと修学旅行中の中学生が占拠して座る場所がなかったのであきらめました。
東京国立博物館 ユリノキ第1号
東京国立博物館本館が正面に見えてきました。
堂々たる建物です。
建物のすぐ前に巨木があります。
何という木でしょうか?
気になります。
ユリノキだそうです。
明治8年ころ海外から始めた入ってきた種から育った「ユリノキ1号」らしいです。
春日大社展をやっているのは平成館で本館の裏手にあります。
期間は2017年3月12日までです。
当然写真撮影禁止なもので展示物の詳細はホームページをご覧ください。
春日大社 千年の至宝 混み具合
平日の午前中に行ったのですが結構混んでました。
自分のペースでは見て回れない状況です。
全部てまわると2時間以上は必要となります。
春日大社展で撮影可能な場所 威圧感から優越感へ
春日大社で使用されている灯籠が展示されている場所はフラッシュ無しなら撮影可能です。
静かな空間で私一人がシャッター音を響かせると周囲から「何だ!こいつ!」と威圧感全開の視線が飛んできました。
周囲の人達は一呼吸おくと「撮影可能」の看板をみたらしく、一斉にスマホを取り出してカシャ、カシャと記者会見のように写真を撮り始めたのです。
威圧感の視線に耐えた苦痛から優越感に変わった瞬間でした。
春日大社の灯籠を紹介
下の写真は奈良春日大社に吊るされている灯籠の様子が特大パネルになって展示されていたものを撮ってきました。
一つ一つ見ても美しいのでご紹介しておきます。
目的の太刀を見ることができ、1300年前の人の心を感じることができたので大満足でした。
春日大社 千年の至宝
東京国立博物館 2017年1月17日~3月12日
東京都台東区上野公園13-9