風に吹かれて富士浅間神社へ行ってきました。

富士浅間神社はたくさんある
下の地図をご覧ください。
富士山の周りには浅間神社と名の付く神社がいくつも存在しています。
その中で今回訪ねたのは北口本宮富士浅間神社です。
山梨県富士吉田市にある山梨県側から登る富士登山道の起点になっている神社です。
いまは富士スバルラインで5合目まで車で行って、登り始めるのが一般的です。
昔はこの浅間神社へお参りしてから富士登山を開始したのです。
浅間神社でみる富士山の富には点があるのだろうか?
数ある富士浅間神社の中でも歴史も規模も最大なのが北口本宮富士浅間神社です。

前に大きくせり出した唐破風が威厳を誇ってます。

拝殿の中央には「冨岳」の額が掲げられています。
「富」に点がありません。
富岳とは富士山の別の呼び方で同じ意味です。

拝殿の側面に掛かっていた額は「富士嶽神社」とあり「富」に点があります。

浅間神社の境内にあった稲荷神社の旗にの富士は「わかんむり」の富です。

世界遺産を説明する富士山は点があります。

ちょっとわかりにくいですが、北口登山口の石柱には点がありません。

登山口入口の鳥居の額はやはり点がありません。

北口本宮富士浅間神社の説明プレートは点がありません。

これ以上写真をならべても結論に至りませんので本題にまいりましょう。
点が付いたり、付かなかったり、どっちも使うんだな、というのは大体お分かりだと思います。
富士山は神聖な山なので神の上に人が立ってはならない、と昔は考えられていました。
富の点を人と例えて、あえて点を打たないようにしたのだそうです。
現代は点が付く富が正字で、点が付かないのは世間では通用するが正式ではない文字となっています。
ですから富士山の富は人が頂上に立っていない神聖な山を表現するため点が打ってない場合が多いのです。
失礼ですがちょっと滑稽な井田浅行放開翁之像
ちょっとついでの話題になりますが、気になる立像を浅間神社の登山口で見つけたのでご紹介しておきます。

この像は顔も特徴的なのですが、体形も4頭身くらいでどこか滑稽です。

顔をアップにすると喪黒福造にも似ています。

古来からの富士登山に訪れる人の安全を安全を願っいる立派な方を滑稽などと表現して、失礼いたしました。

上の写真の鳥居をくぐって昔の人は富士登山へむかったのです。
神聖な山へ向かう雰囲気が漂っています。
是非一度お出かけになってみてください。
にほんブログ村